AGV・AGFとは?導入のメリットと費用対効果をわかりやすく解説

はじめに
皆さんこんにちは!
近年、物流や製造の現場では
「人が足りない」「人が定着しない」という声を本当によく耳にします。
たとえばー
「アルバイトが集まらず、シフトが回らない」
「忙しいときに限って欠勤が出て、現場が止まってしまう」
こうした【“人に頼る働き方”の限界】に、頭を抱えている企業様も少なくありません。
一方で、現場では作業の正確さやスピード、安全性も求められ続けています。特にフォークリフト作業は人が操作するため、常に事故のリスクと隣り合わせです。
令和5年の厚生労働省「労働災害統計」によると
・製造業における死傷者数:27,194人
・運輸業(交通運輸・陸上貨物・港湾運送など)における死傷者数:19,554人
依然として高い労災リスクが報告されています。
こうした人手不足や安全性の課題に対応する手段として、今注目されているのがAGF(無人搬送車)やAGV(自律移動ロボット)です。
そもそもAGF・AGVとは何か?
人に代わってモノを自動で搬送するロボットのことを指します。
荷物の積み下ろしや製造現場での商品移動などに使われ、操作は自動で行われるため、作業ミスの減少や安全性の確保に貢献します。
今回のブログでは、「アルバイトなどの人手作業」と「AGF・AGV導入」の違いを比較し、
それぞれのメリット・デメリットを、現場目線でわかりやすくご紹介していきます。
この記事のポイント
この記事では以下のポイントを解説します。
・AGV・AGFのメリット・デメリット
・AGF・AGVの費用対効果
・AGV・AGFが適している企業
「アルバイトによる人手作業」とAGV・AGFどちらを導入すべきか迷っている方は読み進めてみてください。
AGV・AGFのメリット・デメリット
AGF・AGVには大きくコスト面、作業面において以下のメリット・デメリットが存在し、現場の作業環境などを考慮したうえで導入検討が必要になります。

AGF・AGVの費用対効果
以下の条件に基づき、4名分の人件費と比較した年間コストの費用対効果をご紹介します。
【算出条件】
・AGF/AGV導入費用・・・1億円
・減価償却期間 ・・・8年
・1人あたりの人件費 ・・・500万円/年(夜勤手当込み)
【4人分のコスト削減】
人件費:(500万円/年)×(削減人数 4名)=2,000万円/年
年間コスト:(機器導入費 1億円)÷(減価償却期間 8年)+(維持費 150万円/年)=1,400万円/年
投資対効果:(2,000万円/年)-(費用 1,400万円/年)=600万円/年
以上のことから投資費用1億円で4人分のコスト削減の場合、費用対効果は600万/年になります。
出典:SHOJINKA|製造業のための工場内搬送自動ガイド
AGV・AGFが適している企業
作業内容によっては導入しても作業効率が向上しない場合もございます。
以下の項目がAGV・AGFが適している企業の特徴になります。
①高頻度で繰り返し作業が行われる企業
→同じルートや動作を何度も繰り返す場合、AGVやAGFが効率的です。
②長時間稼働が必要な企業
→ 人員のシフト管理や労務コストが高い環境で、AGV/AGFは省人化とコスト削減に寄与します。
③安定した品質が求められる企業
→ 人手による作業ミスを減らし、安定した品質を維持したい企業に最適です。
④人材確保が困難な企業
→ 人材不足の解消や採用・教育コスト削減が期待できます。
まとめ
AGF・AGVの導入には以下の要素の検討が必要です。
・初期費用コスト
・現場環境に適しているか
・導入後のメンテナンス費用は考慮できるか
AGF・AGVは現場環境の安全確保・安定的な運用が可能な点が魅力です。
一方、初期費用や導入後メンテナンスにかかる費用が高額である点や導入に適した環境であるかは考慮する必要があります。AGF・AGVの特性を理解した上で、自社の運用スタイルやニーズに最適な選択をすることが重要です。
導入の際には、まず現在の運用条件や今後の方針を考慮してみてはいかがでしょうか?選定の基準は、必ずしも「どちらが優れているか」ではなく、「どちらが自社に合っているか」によります。
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IchouSystemは、フォークリフト、非常用電源、バイクや自動車などのバッテリー寿命延命装置の製造・販売を手掛けています。
2001年、沖縄県の電力会社様との共同研究で蓄電池再生技術を開発。この技術は高い効果が評価され、全国の電力会社様で採用されるに至りました。
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