フォークリフトのバッテリー交換と充電方法|寿命を延ばす正しい運用とは

バッテリー寿命は充電方法によって大きく変わる

フォークリフトのバッテリーは現場の稼働を支える重要な設備です。
しかし、現場では以下のような声をよく耳にします。

「バッテリーをいつ交換するべきなのか分からない」
「メーカーに交換を勧められたら、バッテリーは寿命だと判断している」

このように現場の多くの担当者が、バッテリー交換判断基準が曖昧なまま交換を実施しているケースが多く存在します。
実はフォークリフトのバッテリー交換時期は「使用年数」ではなく、充放電を何回行ったを示す「サイクル」で判断されます。

バッテリーの正しい交換判断基準とは

フォークリフトバッテリーの特徴

バッテリーは充電と放電を繰り返すことによって、電気をエネルギーとして取り出したり、蓄えられたりするものです。
そんなバッテリーの寿命は「充放電の回数(サイクル数)」によって判断されます。
1度に多くの容量を消費するほど寿命は短く、容量を残した状態で充電を行うと寿命は長くなります。
つまり、フォークリフトバッテリーの寿命は1度に使用するバッテリー容量によって大きく変化する特徴を持っています。

バッテリー交換判断基準

① サイクル数

→消費サイクル数は以下の手順で求めることが出来ます。

消費サイクル数 = 1日のフル充電回数 × 稼働日数

およそ2000サイクル消費すると、劣化症状が発生しやすく、メーカーから寿命判定を受ける傾向があります。

② 体感できる劣化症状

  • 稼働時間の減少(例:充電をしても、2~3時間程度しか使用できない)
  • バッテリー液の減りが速い
  • 作業途中でリフトが停止してしまう

バッテリーの寿命を左右する充電方法ポイント

フォークリフトバッテリーを長期間安定して使用するためには「適切なタイミングで充電を行う」必要があります。

推奨される最適な運用方法

① メーター残量5コマ前後での充電

残量50%〜80%程度で充電を行うことで、過放電のリスクを回避できます。

メリット:バッテリー内部の化学反応が安定し、サイクル寿命を延長が期待できます。

② 風通しの良い環境での充電

充電時のバッテリーの温度上昇を抑えるため、換気の良い場所を選ぶ必要があります。

メリット:熱による内部劣化を防ぎ、安全に充電を実施することが出来ます。

やってはいけないNG充電方法

① メーター残量2コマ以下まで使用

電気の使いすぎ(過放電)状態となり、劣化が著しく進行し短期間で寿命を迎えてしまう恐れがあります。

リスク:2000サイクルに到達することなくに寿命となる恐れがあります。

② メーター残量9コマ以上で充電

電気の入れすぎ(過充電)による高温状態が続き、バッテリー内部にダメージを与えます。

リスク:熱に弱いバッテリーの寿命を大幅に縮める恐れがあります。

まとめ|バッテリーは正しい充電実施によって寿命を延ばせる

フォークリフトバッテリーの寿命は日々の使い方によって大きく寿命が変わってきます。
担当者ごとに異なる運用を行っていたり、管理と現場の実態がずれている場合は現場運用の見直しが必要です。
現場運用の見直しを先送りにすると、本来不要だったバッテリー交換の発生や早期でのバッテリー劣化に繋がります。

本記事の重要ポイント

・フォークリフトバッテリーの寿命は経年ではなく、サイクル数によって判断される
・バッテリー交換前には、容量の低下スピードや稼働時間の短縮など劣化症状の有無を確認する
・バッテリー残量50%時点での充電実施によって、寿命は延ばすことが出来る

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