まだ交換しなくていいかも?バッテリーを長持ちさせる運用改善のコツ

はじめに

皆さんこんにちは!
突然ですが、バッテリーの交換は何を基準に行われていますか?
最近お客様からよく以下のような声を耳にします。

「バッテリー、そろそろ5年経ったから交換しようかな」
「メーカーに言われたから、そろそろ替えた方がいいかも…」

このように多くの方が「使用年数」でバッテリー寿命を判断しがちですが、

実は寿命の本当の目安は「充放電のサイクル数」です。
今回は、バッテリー本来の寿命を見極め、今ある資産を最大限に活用する方法をお伝えします。

この記事のポイント

この記事では以下のポイントを解説します。

・バッテリーの放電容量による寿命サイクル数の変化
・運用改善で“ムダなサイクル”を減らす
・本当の寿命を見極め、資産を活かすには

コスト削減や今ある資産を最大限活かしたい方は、ぜひ読み進めてみてください。

バッテリーの放電容量による寿命サイクル数の変化

まず今回の記事でいうサイクル数とは「充放電を何回繰り返したか」の回数を指します。
1サイクルは「放電1回+フル充電1回」を1セットとしてカウントを行います。

バッテリーの寿命は充電前の放電量(バッテリー使用量)によって大きく異なります。
つまり使用年数が同じでも、充電頻度が少なければ使用されているサイクル数も少ないためバッテリーがまだ十分使えるケースがあるということです。
以下は、充電前の放電量によるサイクル寿命の違いを表した表になります。

上記のように深く放電してから充電するほど、バッテリーに負荷がかかり寿命は短くなります。
そのため理想の充電運用は「50%程度放電した状態での充電すること」であり、この運用だとバッテリー劣化要因である「電気が入りすぎている(過充電)」「電気を使いすぎている(過放電)」どちらのリスクも防ぐことが可能になります。

運用改善で“ムダなサイクル”を減らす

以下はサイクル数を最適に使用するための運用改善例になります

※改善前から充電回数を減らしたことによる過放電には注意する必要あります。

まとめ

今回はバッテリー本来の寿命を見極め、今ある資産を最大限に活用する方法をお伝えしました。
以下の要素が今回の重要ポイントになります。

・バッテリーの使用年数=寿命ではない
・本当の寿命は充放電の回数を表す「サイクル数」によって判断され、日々の充電運用によって使用できるサイクル数は変化する

バッテリーは充電のタイミングや頻度を見直すことで今より長く使用できる可能性があります。
理想的な運用方法は「50%程度放電した状態での充電すること」です。
無駄なバッテリー交換を防ぎ、コスト削減そして今ある資産を有効的に活用することに繋げていきましょう。

ご相談ください

IchouSystemは、フォークリフト、非常用電源、バイクや自動車などのバッテリー寿命延命装置の製造・販売を手掛けています。

2001年、沖縄県の電力会社様との共同研究で蓄電池再生技術を開発。この技術は高い効果が評価され、全国の電力会社様で採用されるに至りました。

私たちの製品には特許取得済みの独自技術を採用しており、その信頼性と独自性が国内で高く評価されています。特に物流業界や製造業界ではフォークリフトへの導入が進んでおり、バッテリー寿命の延長を通じて企業のコスト削減や運用効率の向上に大きく貢献しています。また、バッテリー交換の頻度を減らすことで廃棄物削減にも寄与し、持続可能な社会の実現にもつながっています。

バッテリー寿命延長や効率的な運用にご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆様からのご質問やご相談をお待ちしております。