皆さんこんにちは!
バッテリーフォークリフトをお使いの皆さん、補水がどれほど重要かご存じでしょうか?
補水はバッテリーの寿命や性能を左右する、非常に重要なメンテナンス項目です。
「補水って何のために必要なの?」
「補水を怠ると、バッテリーにどんな影響があるの?」
「水枯れを防ぐためには、何に気を付ければいいの?」
こういった疑問はありませんか?
もし補水を怠ると、バッテリーの性能が大幅に低下したり、最悪の場合、使用不可になっていしまうこともあります。
今回は、これらの疑問を解決するために、バッテリーメンテナンスで最も重要な「補水」について詳しくお話しします。補水の仕組みや注意点をしっかり理解して、大切なバッテリーを長持ちさせるための参考にしていただければ幸いです!
どうして補水が必要なの?
充電中、フォークリフトのバッテリー内部では化学反応が起こり、水が電気分解され、水素と酸素のガスが発生します。このガスはバッテリー内部に留まらず、蒸発して外部へ放出されるため、時間とともに電解液内の水分量が減少していきます。
バッテリー液はバッテリーが電気を貯めたり放出したりするための重要な役割を担っていますが、水分が減ることで本来の性能を発揮できなくなるリスクが生じます。特に、補水を怠ると電解液が極端に減少し、「水枯れ」と呼ばれる状態になることがあります。
↓水枯れが起き、フロートが焦げて、溶けてしまっている状態
水枯れがもたらす影響
①バッテリー性能の低下
バッテリー液が不足すると、電極板がむき出しになり、電気を蓄えたり放出したりするための化学反応が十分に行われなくなります。その結果、バッテリーの出力や充電効率が著しく低下します。
②バッテリーの寿命短縮
水枯れが進行すると、露出した電極が損傷しやすくなり、バッテリーの寿命が大幅に短くなります。
③破損や事故リスクの増加
充電や放電時に高温となるバッテリーは、電解液が不足すると空焚き状態になりやすくなります。この状態が続くとバッテリーが膨張し、最悪の場合、破裂や火災などの重大な事故を引き起こす可能性があります。
正しい補水方法
①必要なものを用意する。
・精製水
・ゴム手袋(バッテリー液は硫酸を含んでいるため、取り扱いには注意が必要です。皮膚についたり、目に入ったりしないようにしましょう。)
②エンジンを停止
補水は必ずエンジンを切った状態で行いましょう。
③バッテリーキャップを外し、各セルのフロートの位置を確認
フロートの白色マーカーが見えていなければ、補水をする必要があります。
④精製水を補水
フロートの白いラインが見えるまでバッテリー液を補充します。
一度に大量に注がず、少しずつ慎重に行うようにしてください。
⑤作業終了後の清掃
余分な水がこぼれた場合は、しっかりと拭き取り、バッテリー周辺を清潔に保ちます。
補水時の注意ポイント
・補水は充電後に実施しましょう。
充電前に補水を行うと、充電中にバッテリー液が膨張し、液があふれる可能性があります。
・補水前にフロートの動作確認をしましょう。
フロートが変形している場合、正常に作動せず、液量過多による液漏れの原因となることがあります。
・一括補水装置を使用していても、全てのセルのフロートを確認しましょう。
セルごとに劣化の状況や液の減り方が異なるため、全セルのフロートの確認をして水枯れの発生を防ぎましょう。
まとめ
フォークリフトバッテリーを長持ちさせるためには、定期的な補水とフロートの確認が欠かせません。充電後は正しい手順で補水を行い、水枯れを防ぐことで、バッテリーの性能を維持し寿命を延ばしましょう。
また、バッテリーの劣化具合によって液の減り方が異なるため、日次点検でフロートの状態を確認することが最も安心です。水枯れを防ぎ、バッテリーを健全に保つには、日々のメンテナンスが欠かせません。
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エルマシステムは、フォークリフト、非常用電源、バイクや自動車などのバッテリー寿命延命装置の製造・販売を手掛けています。
2001年、沖縄県の電力会社様との共同研究で蓄電池再生技術を開発。この技術は高い効果が評価され、全国の電力会社様で採用されるに至りました。
私たちの製品には特許取得済みの独自技術を採用しており、その信頼性と独自性が国内で高く評価されています。特に物流業界や製造業界ではフォークリフトへの導入が進んでおり、バッテリー寿命の延長を通じて企業のコスト削減や運用効率の向上に大きく貢献しています。また、バッテリー交換の頻度を減らすことで廃棄物削減にも寄与し、持続可能な社会の実現にもつながっています。
バッテリー寿命延長や効率的な運用にご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆様からのご質問やご相談をお待ちしております。
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